BUMP OF CHICKENと私

私のBUMP遍歴は、「セントエルモの火」から始まる。もう10年以上も前のことだ。その当時、私にはメンターとも呼ぶべきひとがいて、そのひとがBUMP好きだったのもあり、ドライブしながら流すようになった。「どれくらい先にいるんだろう」、私はメンターに追いつこうと必死だった。その後間もなく転勤することになり、離任式で「友達の唄」を口ずさんだのを覚えている。

東日本大震災の後に作られた「smile」、それぞれが、それぞれの大事な人に想いを馳せるような、そんな歌詞に泣いた。程なく、新聞部顧問を拝命し、足繁く東北へと赴くことになった。白河の関を越えて旅をする際には、私の体の中にはいつもこの曲が流れていた。2021年のNHKの朝ドラ「おかえりモネ」の舞台は度々訪れた気仙沼、テーマ曲はBUMPの「なないろ」だった。MVはとても美しかった。

どこにいてもBUMPはさりげなく付いて回る。2019年冬、ウインターカップの会場で度々流れたのは「記念撮影」。「想像じゃない未来に立って、相変わらず同じ怪我を」僕は、繰り返している。(実は、その年の秋の東京ドームのチケットを2枚持っていたのだが、不調の真っ盛りで参戦できなかった。その後訪れたコロナ禍を考えると、悔やまれる)

今年、43歳にして今一度の転職に打って出た。「もう一度起き上がるには やっぱり どうしたって少しは無理しなきゃいけないな」。バンドに取っても大変な事案が起こったあとに発表された「flare」の冒頭は、私の再出発にも寄り添う曲だった。

「生きた街」を離れ、知らない景色の中で生きる僕を、未だに支えてくれるBUMP、ありがとう。

 

 

 

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