中学1年生に東大入試を 授業メモ
念願だったのだが、2023年、新しい環境で、今まで教えたことのない年齢の若い人たちを担当することになった。初めの授業で何を扱うか相当に悩んだが、先達も東大の過去問を最初に扱っていると聞き及んだので、私も挑戦してみることにした。伝えるための適切な言葉を用意して差し出すことの難しさと、そして楽しさあふれる、スパイスの効いた日々が続いている。
扱う問題 2023年東京大学 第1問(𠮷田憲司「仮面と身体」)問一のみ
●どういうことか問題の定義
=傍線部中のわかりにくい語句を、 傍線部周辺の語句や辞書的意味で言い換えて説明する。
●発問 傍線部アの中で「わかりにくい」 語句を3つ挙げるとすれば、どれを挙げるか。
→多かった回答=「普遍的」「根源的」「その意味で」
・「普遍的」「根源的」は(周辺に言い換えとなる語句もないので) 辞書的意味で。
(脱線)日本の能について紹介。「巴」を例として、 多くの演目で死者が登場することを紹介する。
今回の問題文には「 異界からの来訪者」とあり、異界への憧れの普遍性について本文に即して触れておく。
・「その意味で」について。指示語の明確化は鉄則。周辺には例えば「遠く隔たった場所でも酷似した現象がみとめられる」とある。
・「意味」 の辞書的意味を確認。「理由」 という意味を持つことを生かして解答を考える。(→~ので)
※例文を紹介して理解を促進する。(例)意味なく宿題をサボるのは良くない。
●解答例 仮面に関する文化では離れた場所でも酷似した現象がみとめられるので、仮面を知ることは人間皆が持つ本質の探求につながりうるということ。(65字)