僕はともだちがいない(marginal man)
1月に、国語にまつわる大きな仕事を3つほど、形にした。2月に入って休憩モードに入ってしまい、こざこざした積み残しが溜まっていく一方。HPの更新も滞っている。
ところで、学年末のこの時期になると、過去の自分を振り返り、これからどういう為事に携わっていこうかと、毎年のごとく思いを巡らせる。
僕にはともだちがいない(そう言うと、「知人はたくさんいるでしょ?」と若い人たちはフォローしてくれる。それはそうかもしれない。部活の取材でどれだけ多くの人たちと出会ってきただろうか)。独りぼっちだからさみしい時も多々あるけれども、ともだちがいないからこそ、できることもあるような気がする。 例えば、何かの会議に参加していても、他人はどう思うだろうかとか気にしなくていいから、考えたことを率直に口に出しているように思う。周りの人たちはたまらないだろうが、その突破力が私の武器でもある。後先考えずに行動してしまうため、後からしっぺ返しを食らうことも多いけれども。
マージナル・マン(境界人)という言葉がある。心理学や社会学で用いられる用語で、文化を異にする複数の集団に同時に所属しながら、そのいずれにも同化せず、周辺的位置にとどまっている人のことを言う。その立ち位置であるがゆえに、不安定な状況に置かれやすいのだが、時に、集団に対して大きな作用を及ぼしうる存在でもある。
そう、私が目指すのは、境界人。よく、組織の名前を冠して「私たちは、◯◯人です!」といった同胞意識を高めんとする言説が用いられたりするが、故郷を離れ、流浪の旅を続けている私は、それには与したくない。私は、境界人。ちょっとしんどいけど楽しい、自分の生き方である。