一つの企画を形にするには(2019年7月20日 新聞部門技術講習会)
福岡県の高文連新聞部門では、毎年夏に技術講習会を開催する。昨年が記事の書き方についてプロの記者に学ぶというものだったので、今年は写真の撮り方についてが良いのではと考えて準備し、今日、当日を迎えた。
こういう企画を形にしていくのは、結構大変だ。準備を始めたのは2月だったかな?私自身はカメラに詳しくないので、昨年度よりも負担を感じてのスタートだった。餅は餅屋、写真部門の先生に誰か適任の講師はいないかと打診し、仲介してもらった。講師の勤務する場所には2度赴き、メールでやりとりしながら詳細を詰めていった。撮影の実習は私の勤務校の間近にある大濠公園で行い、そこで撮影した写真を講師に批評してもらうということにした。
当日が近づいて、台風が発生した。実施の可否について研ぎ澄まされた判断をしなければいけない。高文連本部にも確認を取った。参加校には事前にFAXを送り、実施はするが、参加するかどうかは各校の判断を尊重するということにした。台風は微妙に逸れてくれた。
しかしトラブルはまだ終わらない。当日は雨模様、これでは外での撮影はできない。予め代案を頭の中でイメージし、お見えになった講師に相談する。案に修正を加えてもらい、校舎内での撮影という形で実施した。講師自身がその場で撮影したものも投影してくださり、その技量に高校生からは感嘆の声が洩れた。講習会では他の先生方も急遽マイクを握ってくださったりと、私を助けてくれた。部の若い人たちも、何かできることはないかと必死に動いてくれた。感謝している。
今日を振り返って、やはり私は「ファシリテーター」なんだなあと思う。私自身が何かに秀でた力量を持っている訳ではない。ただ、周りのしたいことを慮って、それを踏まえて提案して、周りを巻き込んで、力を借りながら何かを動かしていく、その調整役をするということにとても喜びを覚える。この性向は将来、教員じゃなくなっても活かされるはずだ。野分の中で、私は自分の立ち位置を改めて確認することができた。